朝ドラ『あんぱん』第59話ネタバレ感想 「赦し」と「正義」の境界線
「あの瞬間、正義ってなんだっけ?」。NHK朝ドラ『あんぱん』第59話で描かれたのは、死を前にした言葉が、ある若者の心に火を灯す瞬間だった。嵩の前で岩男が残した「よくやった」という最期の言葉。それは、リンの行動を「親の仇討ち」として正当化する響きを持っていた。だが、その言葉を抱えた嵩の表情には、“憎しみではなく、躊躇”が宿っていたように思う。果たしてこの朝ドラは、ヒーローではなく「正義の迷子」たちを描いているのではないか?
2025/06/19 07:17