業務におけるAIの活用、Z世代よりミレニアル世代が積極的?働き手と企業の間に「溝」も【調査結果】
AIの進歩が急速に進む現代、AIの有効活用は働き手がキャリアを築く上で、欠かせないスキルとなりつつある。そうした中、イノベーションワークスペースを提供するMiroは、職場におけるAI活用に対するナレッジワーカー(知識労働者)の意識や活用の実態、企業による対応の実情などに関するグローバル調査の結果を発表。調査結果を一部抜粋して紹介する。【調査概要】調査期間:2025年1月〜2月調査対象:フルタイムで雇用のナレッジワーカー8094人。勤務先は多様な業界と企業規模の7つのグローバル市場(オーストラリア、フランス、ドイツ、日本、オランダ、イギリス、アメリカ)調査方法:同社独自のオンラインパネルを使用AI学習における、働き手と企業の「溝」調査では、全体の44%が自身のAIに関する知識とスキルレベルを平均以上(平均、良い、エキスパートの合計)と評価した一方で、37%は「全くない」と回答。また59%が、AIを最大限に活用する方法を学ぶ時間とリソースが不足していると回答した。企業には今後、より充実した研修制度やリスキリング制度などが求められることが推察できる。さらに、全体の約58%が「自身の業務において、いつ、どのようにAIを活用したら良いか苦慮している」、また60%が「自身のAIスキルに不安を抱いている」と回答。求められるスキルや知識の基準、それらの活用方法の見える化が進んでおらず、不鮮明な部分が多いことが、働き手の能力や学習へのモチベーションを最大化させる上でのネックになっていることがうかがえる。上記の回答結果をさらに深掘りしてみると、働き手と企業の間の「溝」も見えてきた。働き手からは「AIによってワクワクしたり、活力を感じたりする」(53%)、「AIは従業員の健康を向上させる」(59%)、「仕事の満足度も向上させる」(56%)など、AIスキルの習得に積極的な意見が半数以上を占めており、さらに63%が2025年にAIスキルの向上を予定していると回答した。一方で「社内でAIについて多くの議論があるものの、企業からの具体的な行動は見られない」 (49%)、「自社でのAIの取り組みが途中で放棄されることがある」(44%)という声も多く、企業側の対応に改善の余地が見られた。ミレニアル世代の方がAIを積極的に使っている?世代によってもAI活用への姿勢に異なる傾向が見られた。AIを「全く使用していない」と回答した割合は、ミレニアル世代で
2025/05/01 22:00