筑波大学が覚醒しても「眠気の借金」は溜まらない物質を特定
午後3時、まぶたが鉛のように重くなり始めたころ――もし注射一本の“ビタミンB₁パワー”で目がシャキッと覚め、その勢いが数時間も続くうえに翌朝の寝不足感まで残らないとしたらどうでしょう。 筑波大学で行われた研究により、ビタミンB₁誘導体「TTFD(チアミンテトラヒドロフルフリルジスルフィド)」を投与された個体は、わずか10分で自発運動量が急増し、深い眠り(SWS)と夢を見る眠り(REM)がともに有意に減少した状態で活動を継続しました。 しかも夜が明けるころには総睡眠時間が大きく減ることもなく、“眠気の借金ゼロ”に近い覚醒プロファイルが得られたのです。 栄養素が脳の覚醒スイッチを押す――そんな未来のブースターは、本当に私たちの日常にも応用できるのでしょうか。 研究内容の詳細は『The Journal of Physiological Sciences』にて発表されました。
2025/04/18 21:30