微細藻類の繁殖は温暖化に伴う二酸化炭素排出を相殺できる可能性がある
フランスのトゥールーズ大学(UT)を中心とする国際的な研究チームによって、地球温暖化の進行にともない炭素を大量に蓄える湿地や泥炭地からのCO₂排出量が増えるという懸念に、思わぬ救世主が現れる可能性が示唆されました。 その“意外なヒーロー”とは、シアノバクテリアや藻類などの微細な光合成生物です。 目には見えないほど小さな生き物たちが、大規模な実験とシミュレーションにより、実は地球全体の炭素収支を大きく左右しうると考えられるようになったのです。 研究では制御された条件次第では藻類の二酸化炭素吸収量が放出量を上回るケースも確認されました。 もし本当に、これらの微細藻類が温暖化によるCO₂排出の一部を相殺してくれるのだとしたら、私たちの未来にどのような影響を与えるのでしょうか? 研究内容の詳細は『Nature Climate Change』にて発表されました。
2025/03/31 22:30