夏に身体がにおうのはなぜ?汗だけが原因じゃない。紫外線の影響も…?匂いを防ぐ食べ物を紹介!
2024/09/03 09:29 ウェザーニュース夏の暑さに汗はつきものとはいえにおいが気になります。東海大学理学部化学科教授の関根嘉香(よしか)先生 に、汗やにおいのもとになる皮膚ガスについて、詳しく教えていただきましょう。汗がにおう理由とは夏に悩ましいにおい問題ですが、やはり夏の汗は何が違うのでしょうか?「実は汗がにおうメカニズムは、どの季節も基本同じです。汗は約99%が水分で、もともとにおいはありません。汗をかいた後に放置すると、皮膚表面の常在菌が汗や皮脂に含まれる成分を分解し、においのもとになる皮膚ガスを発生させます。ただ、夏は発汗量が多いので、かいた汗を放置するとにおいのもとになってしまいます。汗をかいた後は、汗拭きシートや濡れたタオルなどでこまめにふき取ることをお薦めします」(関根先生)では、汗をかかなければにおわなくなるのでしょうか。「確かに冷房の効いた部屋にいれば、汗をかくことはありません。しかし、普段から汗をかかない生活を送っていると汗腺が劣化します。急に暑い屋外に出て一気に発汗したとき、ミネラル分の多いベタベタした汗になってしまいます。体の中から? 汗以外のにおいもほかにも夏に体がにおう原因はあるといいます。「体のにおいのもととなる皮膚ガスは300種以上あります。夏は汗臭のほかに、ストレスや体の疲労からくる疲労臭(アンモニア)、紫外線の影響によって生成が助長される加齢臭(2-ノネナール)にも注意が必要です」(関根先生)これらには、汗のにおいとは別のやっかいさがあるといいます。「汗臭のように皮膚表面で発生するものは、体を洗えば落とすことができます。しかし、皮膚ガスには血液の中から直接揮発してくるものや、血液から汗に移行して発汗とともに放散するものがあります。例えば、疲労臭とも呼ばれるアンモニア。食事でとった肉や魚などが腸管内で消化されるなかで、タンパク質から生成します。アンモニアは大腸から血液中に移行し、血液循環で皮膚まで運ばれて放散します。鼻にツーンと来るにおいですが、ストレスや体の疲労によって放散量が増えるのです。また加齢臭(2-ノネナール)は皮脂が酸化することで生成されますが、紫外線はこの酸化反応を助長します。一方、体の中で産生する活性酸素も2-ノネナールの生成に関わっています。疲労臭は体を洗っても落とすことはできず、対策をするとしたら体のなかからのケアとなります」(関根先生)夏の体のにお
2024/09/05 19:30