台湾総統府にドラァグクイーン降臨。涙ながらに語った思い。蔡英文氏から感謝の言葉も
【あわせて読みたい】台湾の同性婚実現を、若い人はどう思っているの? 当事者の若者二人に聞いた人気ドラァグクイーンが5月15日、台湾総統府を訪れ、5月に退任する台湾の蔡英文総統の前でパフォーマンスを行った。パフォーマンスをした妮妃雅瘋(ニンフィア・ウィンド)さんは、アメリカの人気番組「ル・ポールのドラァグ・レース」で4月、アジア人として初めて優勝した。蔡政権下では、2019年にアジアで初めて婚姻の自由(いわゆる同性婚)が実現されるなど、人権問題に積極的に取り組んだ。台湾総統府を訪れ、蔡英文総統と面会したドラァグクイーンドラァグクイーンが語った感謝。涙の理由はニンフィアさんは、仲間のドラァグクイーンと計6人で3曲を披露。ニンフィアさんの衣装は台湾の花をモチーフにするなど、台湾をイメージして作られた。ニンフィアさんはスピーチで、「ここはおそらく、世界で初めてドラァグクイーンがパフォーマンスをした総統府(大統領府)だと思います」と笑い、台湾が歴史上の様々な「初めて」を達成できたことに対し蔡氏への感謝の思いを述べた。ニンフィアさんは涙ぐみながら、「同性婚の(アジア初の)実現や台湾初の女性総統への就任など、台湾への貢献に本当に感謝します。蔡総統の貢献があったからこそ今のような自分になれました」と話した。台湾総統府を訪問した、ドラァグクイーン。中央の黄色い衣装がニンフィアさん。蔡氏が口にしたル・ポールの名台詞蔡氏はスピーチで、「総統になって8年経ちますが、総統府がこれほど賑やかになったのは初めて」と笑い、ドラァグクイーンたちの訪問を歓迎した。また蔡氏は、ニンフィアさんが優勝したドラァグクイーンのコンテスト番組の司会者、ル・ポールの名台詞「自分を愛さなければ、どうやって他者を愛するの?」を引用。ニンフィアさんたちへの感謝の言葉を述べた。「ニンフィアさんの成長と旅路は、多くの台湾の若者たちに、自分らしくいられる勇気を与えてくれると信じています」蔡氏は2期を務め、5月20日に退任する。蔡氏(右)と対談するニンフィア氏台湾総統府を訪れたドラァグクイーンTaiwanese drag queen Nymphia Wind celebrated last month's win on RuPaul's Drag Race by staging a riotous, emotional performance at Taiwan's pres
2024/05/18 19:00