田内学『きみのお金は誰のため』
発売から2か月ほどで10万部を突破したことが話題の『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会の仕組み」』(2023、東洋経済新聞社)は、元ゴールドマン・サックス証券のトレーダーである田内学さんのによるです。 前作『お金の向こうに人がいる――元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』(2021、ダイヤモンド社)は、できる限り専門用語を排した経済や金融、そしてお金についての入門書でしたが、今作は対話型の小説の構造をとり、前作で提示された論点をより身近な例で置き換えたような内容で、若年層を含めより幅広い層に読まれること工夫を凝らした本で、タイトルや装丁にもその戦略が伺えます。 本記記事では、前作と比較しつつの内容紹介・書評や、金融やウエルスマネジメントに携わる方々にもお勧めしたい理由などを述べていきます。
2023/12/19 11:59