農業消滅:農政の失敗がまねく国家存亡の危機
本書の解説日本の農政問題を深く掘り下げた本が、国内外の農業政策とその影響について鋭く分析しています。特に、日本が車の輸出拡大のために農業を犠牲にしたという事実を、元農水省出身の作者がわかりやすく解説している点は、多くの読者に新たな視点を提供しています。しかし、この本で提案される解決策については、いくらか物足りなさを感じます。農業の大規模化が進む現状に対し、単に農家の数が減少しても良いという結論に至らない理由は、農家が果たしている役割の多様性にあります。農家は
2024/02/29 08:06