自宅療養中、夫と私は、常に手を握り合っていた。結婚して17年間、毎日こんなにも夫と寄り添う時間はなかった。改めて夫婦の絆や愛を感じた日々だった。そして、私たち…

夫の居る生活。今までの生活とは違っていたが、家族内は温かい空気に囲まれていた。退院してからは、久しぶりに湯船に浸かり、「気持ちいい〜」と言っていた。洗髪や体は…

今朝、亡き夫の夢を見て目が覚めた。頬に涙が溢れていた。夢の内容は、夫が闘病生活から復帰し、元気に働いている様子だった。「〇〇内科クリニック」は、職員も増え、待…

夫は下咽頭癌ステージ4（末期癌）と診断され、腫瘍が気管支を圧迫し、窒息する可能性が大であったため、緊急で翌日気管切開をし、入院した。余命宣告、余命3ヶ月‥。苦…

双極性障害と診断され、精神障害者2級を認定されている私。つい、この前までは、躁状態が続き、頭の中も体も動きっぱなし、傍から見ると、とても元気そうに見えると思う…

前回の続き 地域医療連携室の担当の方が訪問診療をしてくださる先生と、夫の病室にきた。そして、少し遅れて主治医もきた。訪問診療は、週にどれくらい必要か、訪問看護…

抗がん剤治療、放射線治療1クール終わり、外出許可も出て、一時帰宅もでき、いよいよ退院に向けての話がきた。主治医は担当突入に話す。「ホスピスへ行きませんか」夫と…

夫は本調子ではないが、半日だけだが外出許可が出た。先生達や看護師さん達の気遣いでもあったような気がする。子供たちはウキウキして父親の帰りを自宅で待っている。私…

抗がん剤治療が1クール、やっと終わった。終わったといえども、後から追いかけてくる後遺症…。夫は日に日に衰弱していく‥。シャワーにも行けなくなった。が、部屋の中…

今日も早朝覚醒だ‥。薬増量されてからは、イライラ感や、自暴自棄も薄れてきた。というか、日中ずっと眠いのだ。脳の病気である双極性障害、寝て休んで頭で考えることを…

今日は、今の私のことを書こう。私は、鬱病発症してから数年後には双極性障害となっていた。今現在、ここ10 日以上は躁状態である。家事から買い物から、庭の草むしり…

抗がん剤は、病室（一人部屋）で行っていたが、放射線治療は、待ち合いに何人ものかの患者さんたちがいた。日帰りで治療している人もいた。そのような人たちは、外見から…

夫の癌治療が開始された。抗がん剤、放射線治療だ。夫はメールで朝早くに「今日から抗がん剤治療が始まる‥〇〇（私の名前）、早く来てほしい」夫の不安感が伝わってきた…

夫は携帯電話というものに、興味もなく、購入しても、鞄の中に入れたっきり、使用しない人だった。新聞やニュースとかでは、SNSによる、虐めや犯罪、どうもそういう記…

抗がん剤について、放射線治療に向けての準備が早々と始まった。放射線治療室は地下にある。患者、職員専用の裏側のエレベーターを使用する。夫と二人で放射線科へ呼ばれ…

前日のムンテラで、助教授に、「子供たちへの病状、余命告知はしない」と伝えた夫。私は迷っていた。子供はいずれ気付くだろう。そして、悔やむだろう。子供たちにはこれ…

入院して、いろんな検査を受け終わり、初めての助教授によるムンテラがあった。あれは夕方頃、その日にムンテラがあることは知らされておらず、心の準備もないまま、別室…

昨日、緊急で気管切開をしたというのに、朝、私が病室へ行くと、ベッドを上げて、テーブルの上で、昨日職員から受け取った、カルテや書類書きをしている。「大丈夫！？」…

朝からバタバタと支度をする。子供たちの朝ごはんの用意、夫の入院用の荷物を車に積む。三女が夫に卵焼きを作って差し出した。一切れ、二切れ食べて「うん！美味しい」と…

阪大から帰宅する道のりで、子供たちに癌であること、明日気管切開をして、会話ができなくなること・・・余命宣告受けたこと・・・を伝えるべきかを話し合った。夫は、「…