「それを愛と呼ぶなら」——痛みの中に宿る、ほんとうの想い

「それを愛と呼ぶなら」——痛みの中に宿る、ほんとうの想い

 それが悲しみでもかまわないと思えたきみを守りたくて僕は僕を差し出したんだ夕暮れどき、ラジオから流れてきたこのフレーズに、思わず手を止めた。