社用スマホ、タクシーの中に消える─焦りと成長のセブ日記─ ≪T.T≫

社用スマホ、タクシーの中に消える─焦りと成長のセブ日記─ ≪T.T≫

 タクシーを降り、セブの強い日差しの下で建物を見上げた瞬間、胸騒ぎを感じた。「あれ?」無意識に右のポケットを叩く。しかし、あるはずの感触がない。背筋が冷たくなり、頭が真っ白になった。