通行人の人々
若い頃のマメは散歩が大好きで毎朝町内にある大きなグラウンドへ猛ダッシュでかけて行き散歩というより陸上競技の短距離走の勢いでオカンもマメとの散歩の時はいつもランニングシューズでふうふう言うて走って行ったけ。。そんなマメも今じゃマンション前の狭幅道路をちょっとだけよぼよぼ歩くのが精一杯。オカンもつっかけ草履でマメに寄り添って歩く。今朝もいつものようにマメはよぼよぼ歩き、それでもわずかに残るその嗅覚で春の匂いを楽しんでると黒いセダンの車がオカンとマメの横にぴたっと止めてきた。「え?何?」と思うまもなく窓が開き見覚えのある初老の紳士が声をかけてきた。名前もどこの人かも知らんけどマメと散歩してるとたまに何歳?とか聞いてくるから挨拶をかわすだけの通行人の一人だ。愛犬との散歩中は知らぬひとから声をかけられるのはよくあることや...通行人の人々
2021/02/21 17:09