【作品20句】春立つ日人類の春待つべきか まほろば/新雑句雑感

【作品20句】春立つ日人類の春待つべきか まほろば/新雑句雑感

鉄扇のパタンと閉じて寒に入る孤独死を笑わば笑え寒の月胃カメラが私を暴く寒月夜H2ロケット巨根となりて寒なかばドライフラワー切り刻むとき寒つのるオザキの死いつか忘れて寒明くる死化粧の新宿の母撃たれをり新宿にしかない儚さ春の雪南部風鈴地獄はどこにあったのか神武東征新宿ゴールデン街出たところ夜鳴きの灯ただそこにある古希の人バンアレン帯にぽっかりと穴誰か死ぬ春立つ日人類の春待つべきか黄落すローマ帝国衰亡史冬紅葉もとはと言えば遠紅葉新党くにもり水島聰と書く白さ暴走す建国の日の恋愛論ガザの死を数え一本の杭を打つモルヒネで断たれし虚空白泉忌自爆後のいつもと違う空の青【作品20句】春立つ日人類の春待つべきかまほろば/新雑句雑感