キトラ古墳
キトラ古墳は、藤原京(1300年前に造営された日本で初めての本格的な都)の南に広がる小さな円墳で、7世紀末~8世紀初頭頃に造られたと考えられ、墳丘の中央には18個の凝灰岩の切石を組み上げた石室があります。 昭和58年の調査で石室内に描かれた極彩色壁画が発見され、高松塚古墳に次ぐ我が国2例目の壁画古墳であることが確認されました。 キトラ古墳の石室内には、四神、十二支、天文図、日月の壁画があります。四神は天の四方を司る神獣で、壁画は対応する方位に合わせて、東壁に青龍、南壁に朱雀、西壁に白虎、北壁に玄武が描かれています。我が国で四神の図像が全て揃うのはキトラ古墳壁画のみです。
2024/05/01 19:51