・過去は某大手金融機関の社債ファンド運用兼クレジットアナリスト(NY駐在)。今は個人投資家として、米国株中心に運用中。 ・とっつきにくい米国企業の決算を中心に、わかりやすく解説することを目指します。 ・コメント歓迎です!
SQが2021年第2四半期決算を発表しました。 売上は予想$4,990mに対し、$4,681m(▲$309m!) EPSは予想$0.40に対し、$0.66(+$0.26!)でした。 売上が大きくミスしているようにみえましたので内訳を確認しました。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 1.売上内訳 ・Transaction revenue:$1,227m(前四半期$960m、前年同四半期$683m) ・サブスク売上:$685m($558m、$346m) ・Bitcoin
ロケット打ち上げベンチャーAstraが合併承認直前のInvestor Dayイベントを開催
注目を集める宇宙ビジネス。SPAC上場する予定のAstraが、合併投票直前のInvestor Dayイベントを開催しました。執筆時点のTickerは”HOL”ですが、合併承認後は”ASTR”になる予定です。 Astraのビジネスは過去記事をご参照ください。今回はイベント後半のQ&Aセッションを中心にまとめてみることにします。 なお類似の質問は一つの回答にまとめており、実際のQ&Aと順番が前後することがあります。また私の聞き違い・理解が違う・和訳が間違っている等の場合は当然ながらオリジナル情報が正当です。その点予めご容赦頂きますようよろしくお願いいた
ある企業のIR資料をみていたところ、興味深いデータがありました。 本業で稼いだ営業キャッシュフローの使い道です。 出典は最下段にあります。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 1.標準的なS&P500社の場合 ■まずは図表の見方です。 ・営業キャッシュフロー(営業CF)額を100%とし、①設備投資(CAPEX、灰色)、②配当・分配金(Dividends/Distribution、紺色)、③自社株買い(Equity Repurchase、水色)に使
Lordstownへのヒンデンブルクリサーチの空売りレポート
DeepLによる翻訳です。 Lordstownは、収益も販売可能な製品もない電気自動車のSPACであり、その需要と生産能力の両方について投資家に誤解を与えていると考えています。 同社は、提案している電気自動車用トラックへの需要の高さを証明するものとして、一貫して10万台の予約注文を挙げています。しかし、元従業員やビジネスパートナーとの会話や、広範囲にわたる書類調査によると、同社の注文はほとんどが架空のものであり、資本調達や正当性を示すための小道具として使われていることがわかりました。 例えば、Lordstownは最近、E Squared Energy社から14,000台
スキルズの90億ドルという評価に投資家が懸念を抱くべき3つの理由
Motley Foolの記事をDeepLで翻訳しています。 https://www.fool.com/investing/2021/03/09/3-reasons-investors-should-worry-about-skillz-9-bi/ 大きな可能性を秘めていても、自動的に成功するとは限らない。Skillz(NYSE:SKLZ)は、スキルベースのゲームをモバイルで提供し、時にはお金を払ってプレイするesports企業です。同社はゲームを所有したり制作したりすることはなく、Skillzがモバイルの大家となり、資金やプレイヤーのマッチングプロセスを処理していま
先日、宇宙ビジネスSPACの記事を書いて以降、マーケットの株価が下落しましたのでデータの更新を行いました。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 1.株価更新(3/8終値) 買収前SPACの特徴として、IPOで得た現金がそのままバランスシートに載っています。 したがって、株価がIPO価格の$10を下回るのは、$10入ったお財布が$10以下で売られている状況(売られすぎ)になります。 さすがにまだ、$10を下回ってはいませんが、SFTW、NSHが$10台に戻ってきています。
先日、ロケット打ち上げベンチャーのAstra社の記事を書きましたが、その後にわかに宇宙関係ベンチャーのSPAC上場が活気づいてきました。 https://note.com/stevie0154/n/n261b5617247e Astra社以外の詳細なビジネスの分析は次回以降に譲り、今回は売上計画等の基本的な定量面を中心に比較をしておきたいと思います。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 1.概要 2.直近期の売上・利益比較 3.売上計画比較 ・Astr
Property tech会社のLatchがSPACでNasdaq上場
Property tech分野で面白そうなスタートアップが1月末にSPAC上場していましたのでご紹介です。 いわゆるスマートロックを中心にスマートホームのプラットフォーム会社のLatch社です。Tickerは今はまだSPAC名の”TSIA”です(合併完了後は”LTCH")。単なるスマートロックを製造販売するだけではなく、独自の管理システム(Latch OS)をSaaSとしてサブスクリプションで提供しています。 創業後これまでの解約はゼロ、マーケットシェアは10%です。親会社に不動産会社である点も心強いです。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださ
ETFフローからみる世界の投資家動向(2021年1月ETFフロー)
ETFへの流入/流出状況をみることにより、世界の投資家が何を考えているか、を探ってみたいと思います。各種データの出典は最後に記載しています。 なぜETFをみるのか、ETFのAUMランキングは過去のnoteをご覧ください。 https://note.com/stevie0154/n/n81791855e74c 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますと大変嬉しいです。 では早速みてみましょう。 1.資産別月間フロー 2021年1月は月末に米国株価は弱くなったものの、投資家のリスクテイクは旺盛で
近年、注目を集める宇宙業界ですが、先週おもしろそうなベンチャー企業(Astra社)がSPAC(Holicity、ティッカーシンボル:HOL)との合併を通じて上場しました。 本記事は全編無料でお読みいただけます。 もし本記事に価値を感じてくださった方がおられましたら 投げ銭をいただけますとありがたいです。 1.Astra社の概要 ・創業は2016年10月と若いですが、創業してから4年という早いスピードでロケット打ち上げを成功させました。 ・事業は、超小型ロケットの製造~打ち上げです。 ・創業者CEOはNASAでの勤務経験、創業者CTOはMIT出身・DARPA(米 国防高等
Ark InvestmentによるTESLAへのコメント(2021/2/1)
おはようございます。ARK Investmentのニュースレターに登録されている方向けに、TESLA(Ticker:TSLA)についてのコメントが届きました。 以下、ARKのアナリスト(Sam Korus & Tasha Keeney)のコメントを簡単にまとめておきたいと思います。 1.スケールアップの障害 ・EV車の生産拡大には、バッテリー生産が障害となっている ・テスラは2022年に100Gwhのバッテリーを生産する計画。これにより年間130万台のEV生産が可能となる(2019年は年間50万台) ・他のバッテリーメーカー(Panasonic、CATL、LG化学等
クラウドストライク(Ticker:CRWD)が2021/1/20、初めて社債を発行しました。 将来(近いことを願うばかり)、誰もが知っている優良企業になった際に「ああ、ハイイールドだった時代もあったな」、と振り返ることができるよう、自分用にメモしました。 どのくらいのスピードで投資適格級に上ってくるかも気になるところです。 1.条件 ・リードブックランナーはJP Morgan Securities、Barclays Capital、BofA Securities、Citigroup Global Markets、Goldmansachs。 ・調達金額は7億5000万ドル(
ETFフローからみる世界の投資家動向(2020年12月ETFフロー)
ETFへの流入/流出状況をみることにより、世界の投資家が何を考えているか、を探ってみたいと思います。各種データの出典はこちらです。 1.なぜETFフローをみるのか(メリット) 2019年時点で、世界には約7,000のETFがあると言われています。 収益の獲得や自分のポジションをコントロールするために世界中の投資家がETFを使っています。 したがって、ETFのフローを定期的に確認することにより、世界中の投資家の動向、具体的には ・どの資産、どのテーマのETFに資金が流れているか、逆に資金が流出しているか? ・テーマの切り替わりはあるのか? を理解・分析することができます。
米クルーズ会社大手のカーニバル(Carnival Corporation、ティッカーシンボル:CCL)が2020年第4四半期(2020/9/1~11/30)の決算速報を発表しました。 1.要約 ・US-GAAPベースの当期損失はマイナス22億ドル ・手元には95億ドルの現金を保有 ・キャッシュバーンレートは予想よりやや良好 ・低効率の船舶19隻を処分(うち15隻は既に売却済み) ・広告宣伝費をかけていないにも関わらず、2022年上半期までのクルーズ予約は2019年上半期を上回る水準 2.クルーズ船運航状況 コロナ禍を受け、クルーズの多くは運航できない状況が続いています
アメリカを代表する世界のプレミア・ジュエラー、ティファニー(Tiffany、ティッカーシンボル:TIF)が2020年第4四半期(2020/11/1~12/31)の決算速報を発表。過去最高の売上でした。 クリスマスを含む第4四半期は、当社にとって重要です(たとえば2019年年間売上の30%が第4四半期)。 1.売上高成長の要因 ・中国本土で前年同期比∔50%成長 ・Eコマースが前年同期比∔80%成長 ・製品イノベーションとそれに伴う販売単価の向上 2.売上高成長率 (左から順に、前年同期比と為替をそろえた前年同期比) ⇒全世界は+2%。北中南米・欧州は弱いが、アジア
<こんな人におすすめ> ・サイバーセキュリティ銘柄に投資したい人 ・個別銘柄ではなく、ETFを探している人 ・サイバーセキュリティETFの構成銘柄、評価をざっくり知りたい人 1.概要 ・サイバーセキュリティ銘柄に投資するETFで投資可能なETFは4つあるかと思います(リクエスト中の2つ含む)。なお、IHAK、CIBRはマネックスに取り扱いをリクエストしているところです。 ・設立1年以内の若いファンドが2銘柄(BUG、IHAK、オレンジ色セル)と、5年以上のトラックレコードがあってファンド規模も大きいファンドが2銘柄(CIBR、HACK、黄色セル)あります。 ~追記:
初めまして。個人投資家の すいすい と言います。 最初の投稿は、じっちゃまこと広瀬隆雄さんのYoutubeでも言及のあったブラジルの中型航空機メーカー、Embraer(エンブラエル)を題材に、財務分析により、短期的な倒産可能性を評価してみたいと思います。 これから財務分析を勉強したい人、海外企業のIR資料を読むことに慣れていない人、コロナショック後の株価上昇を狙いたい人(リカバリープレイ)をイメージして書いています。 ~~~~~~~~~~~~~~ <売上> コロナショックを受け、売上にダメージがあるのは予想しやすいところかと思います。 2020年Q3売上は759百万ドル
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