三島由紀夫「春の雪」を読んで思ったー日本の人口減少は日本語市場の衰退⁉
昨年(2020年)は三島由紀夫没後50年にあたり命日である11月25日前後にはテレビや出版、ネット界隈で三島関連の話題が多かった。筆者も高校生の頃から三島には強い関心があったので、それらの媒体での三島関連ニュースをウォッチしながら久しぶりに三島由紀夫の小説でも読むかと手に取ったのが、三島由紀夫最後の小説である「豊饒の海」の第1巻「春の雪」であった。 あらすじですが、時代は明治末期から大正時代の初期。学習院の学生である主人公の松枝清顕(まつがえ きよあき)18歳は武家の出である松枝侯爵の長男。松枝家は武家の出で雅な文化に疎いので長男の清顕に公家の出である綾倉伯爵に預けられる。綾倉伯爵には清顕より…
2021/01/11 13:10