瀬戸内寂聴の遺句集「定命」
今日の朝日新聞の俳句と短歌のページに、俳句時評「瀬戸内寂聴の遺句集『定命』」のことについて書いた岸本尚毅(俳人)の文章があった。>瀬戸内寂聴の遺句集『定命』(小学館)が刊行された。二○二一年の没後、>京都市の「寂庵」で見つかった句が納められている。剃りたての頭(つむり)にとんぼ来てとまるうららかや遠い恋文陽に干して死ぬる日もひとりがよろし陽だけ照れひとりなりこころにあられふりしきる年々に発心の秋身に重く第一句集「ひとり」(二○一七)生ぜしも死するもひとり柚子湯かな>寂聴という作家は、最後まで重いものを抱え続けた。その晩年の寂聴が>「無二の友」と言った文芸は、最短詩型の俳句だったのである。寂聴の俳句、いいですね。私は、これまで瀬戸内寂聴の小説を読んだことがありません。こんど読んでみようと、思います。…………...瀬戸内寂聴の遺句集「定命」
2024/06/30 23:57