UKAは「活動性の低い「高齢者」は非常に良い適応」とされ、手術コンセプトとして高齢者にもってこいの手術とされています。このUKAですが、大きく分けて2種類の機種が存在します。UKAの機種はMobile(モバイル)とFixed(フィックス)の2つに大別されます。 コンセプトや構造の違いなど明確であり、リスク面や適応といった点でそれぞれに特徴があります。
どうも、管理人のKnee-studyです。このブログでは「膝関節」について基本的な知識から文献から得られる情報を紹介したり、実際のリハビリの内容についてまとめたものを紹介していきます。~ブログ~https://knee-blog.com/
2023年11月
UKAは「活動性の低い「高齢者」は非常に良い適応」とされ、手術コンセプトとして高齢者にもってこいの手術とされています。このUKAですが、大きく分けて2種類の機種が存在します。UKAの機種はMobile(モバイル)とFixed(フィックス)の2つに大別されます。 コンセプトや構造の違いなど明確であり、リスク面や適応といった点でそれぞれに特徴があります。
2023年11月
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UKAは「活動性の低い「高齢者」は非常に良い適応」とされ、手術コンセプトとして高齢者にもってこいの手術とされています。このUKAですが、大きく分けて2種類の機種が存在します。UKAの機種はMobile(モバイル)とFixed(フィックス)の2つに大別されます。 コンセプトや構造の違いなど明確であり、リスク面や適応といった点でそれぞれに特徴があります。
UKAを行うメリットは自身の組織が多く温存され、かつ低侵襲であるため回復が早いとされている所にあります。文書にすればメリットが多そうですが、適応を間違えれば術後の問題は多くなることが指摘されています。今回はそういったUKAの適応の基準の一つとなるACL機能に着目してまとめていきたいと思います。
今回は、人工膝関節術後の膝屈曲ROMとPCOの関係性についてまとめていきました。実際の文献ベースでもPCO単体がTKA術後の膝屈曲可動域に影響していると言い切っているものはなく、他の因子と絡み合っていると報告されています。結論としてはPCOの評価はTKA・UKA後に診ていくポイントにはなりますが、必ずしもPCO=膝屈曲ROMという方程式が成り立つわけではないという視点を持ちつつ評価対象にしていくべきかと思います。
膝OA・TKA後のリハビリについてもガイドラインが作成され公開されています。治療アプローチのベースを作っていくうえではガイドラインを使用しない手はないですよね?今回は、このガイドラインについて個人的な振り返りと膝OAやTKA後のリハビリについての課題について考えていきたいと思います。
今回は、膝OAや人工膝関節術後の筋力低下の一因になっている原因について考えていきたいと思います。膝関節疾患に対する大腿四頭筋の筋力強化の重要性はリハビリを行う専門職の方なら知っていると思います。ただ、なぜ重要なのか?そもそもなぜ筋力が低下してしまうのか?ここを理解しないまま、情報の一片だけを拾い上げて患者指導を行っていることはないでしょうか?ということで、今回は膝OA患者の大腿四頭筋筋力低下の理由やその原因の一つとして挙げられている関節原生筋抑制(AMI)についてまとめていきたいと思います。
今回は、膝OAや人工膝関節術後に見られる異常歩行についてです。膝OA患者に関しては、主に疼痛回避行動をとった結果が、異常歩行に繋がっていることが大半である気がします。対して、人工膝関節術後患者に至っては、膝OA時代の異常歩行パターンがそのまま残った結果として異常歩行が改善されていないケースが多いように思います。「手術によって関節性の疼痛が消失したにもかかわらず(構造上の改善が得られているのに)、歩行のパターンは術前と変化がない」という事例はセラピストとして患者さんのリハビリを行う際に感じることは多々あると思います。
今回は、人工膝関節術後の創傷治癒を遷延させる(阻害する)因子についてまとめていきました。低栄養状態や糖尿病の影響は、なんとなくイメージが出来ると思いますし、人工膝関節術後に限らずその疾患に対する術後でも起こり得るリスクとなります。理学療法士として、術後創部のチェックは必ず行うと思いますが、合わせて血液データ(CRP値やWBCの数値)のチェックは必ず行い、感染の兆候が無いかを経時的に見ていく必要があると思います。
今回は人工膝関節術後の皮膚の治癒過程についてまとめていきました。治癒過程にはいくつかの段階があり、調べる教科書や参考書によって異なります。大まかなベースは変わらないため、今回は4つの段階でまとめています。 【皮膚の治癒過程4つの段階】①血液凝固期②炎症期③増殖期④再構築/成熟期 実際に、臨床の場面でここまで意識してリハビリをおこなうことは少ないかもしれませんが、治癒過程を一度簡単でいいので頭に入れるとそうでないとでは、安心感が違うと思います。
今回は、人工膝関節術後(TKA)のTENS施行による効果を情動面の問題を含めた上でどうなるのか?といった部分を検証した文献を紹介していきました。結果的に、不安や痛みの破局的思考が少ない方がTENSの治療効果が得られやすいことが示唆されており、情動面への配慮も必要であることがわかりました。
TENSとは、transcutaneous electrical nerve stimulation(経皮的末梢神経電気刺激療法)のことを指し物理療法の中の電気療法に分類されます。TKA術後に予想よりも痛みを訴えない患者さんや、逆にこれでもかってくらい痛みを訴える患者さんもおられると思います。今回の記事を読んで術後の痛みがなかなか取れない場合は、今回紹介するTENSの実施を試みてみるのはどうでしょうか?
今回は、人工膝関節術後のリスクについてです。人工膝関節術後早期の重篤な合併症として、深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)が挙げられています。このDVTですが、一見、術後の機能に影響しないように感じますが、術後のROM改善と関係するといった報告も挙がっておりPTとしても予防的観点を持ってリハビリを行っていく必要があると思います。ということで、今回は人工膝関節術後のDVTについてまとめていきたいと思います。
膝裏の痛みの原因の一つに、内側半月板や関節包のインピンジメントが原因になっていることがあります。半月板に関しては膝の屈伸運動に連動して前後に動きます。この原理から考えると、半月板に付着している組織の機能障害によって半月板の動きが制限され、結果的にインピンジメントを引き起こすことが考えられます。今回は、そういったインピンジメントが原因で生じた膝裏の痛みに対する対処法を考えていきます。
今回は膝蓋骨の高さを測定する方法を紹介していきました。文献を見ていくと、膝蓋骨高位の問題を捉えていることがありますが、実際の臨床(膝OA患者や人工膝関節術後患者)では膝蓋骨が高位よりも、低位の方が多い印象です。膝蓋骨低位の場合は、痛む原因として膝蓋骨の下にある脂肪体や膝蓋腱の癒着が考えられます。膝蓋骨低位の問題は、階段昇降時の疼痛と大きく関わっているとの報告も多々あり、見逃せない問題となってきますね。
今回は、膝蓋骨低位と膝関節屈曲可動域の関連性について文献を交えて考えてきました。TKA術後のリハビリを行い際に、膝関節屈曲可動域の拡大が容易に得られる場合とそうでない場合が思っているよりも大きく分かれるし、問題もはっきりわからない事があります。今回の膝蓋骨低位の問題は、こういった「なんでこの患者さんは膝が曲がらないのか?」という問題を解決するひとつの因子になると思います。
今回は、大腿骨前脂肪体(PFP)についてまとめていきました。膝OAに限らず、TKA術後でも今回紹介したPFPの影響は認知していないだけで、思っているよりも関係している割合は比較的多いのではないかと思います。TKA術後では関節まで進入する際に膝蓋上嚢まで侵襲が入るわけなので、同様にPFPにも影響が出ることは想像できますよね…。術後炎症が遷延化すれば大腿四頭筋とPFP間の滑走性不全や癒着などのリスクが高まってくるため、より影響は大きくなることが予想されます。
膝関節の痛みを誘発する組織として、「滑膜」の存在がありますね。”滑膜炎”としてよく関節鏡視下の手術で摘出されていると思います。 この滑膜に次いで痛みの主役となる「脂肪体」を紹介していきます。脂肪体とは、脂肪の塊のことであり、”Fat pad”と呼ばれます。 "Fat"は「脂肪」のことを指しています。この脂肪体ですが、膝関節にはいくつも存在します。代表的なところでは3つ挙げられ、主に膝関節の前面の存在していますが、他にも膝窩部にもあると言われています。
今回はTKA術後の膝蓋下脂肪体の有無について考えていきました。膝蓋下脂肪体の重要性については広く認識されていると思いますが、手術により切除するのか否かについては考えたことがないという方が多いのではないでしょうか?TKA術後のリハビリについてスタッフ間で話をする際に、TKA術後も膝蓋下脂肪体は存在しているものと判断して話している方が多いように思います。意外と当たり前と思っていることでも、しっかり手術内容を把握していないと意図して行った理学療法が全く意味をなしていない可能性もあるという事があるということをしっかり理解して臨床を行っていきたいですね。
今回は、TKA術後のインピンジ様の痛みについてまとめていきました。症状は主にPS型TKA術後に生じる(1年以内の発症)、原因は線維性結節や滑膜炎が挙げられる、対応としては関節鏡視下での切除術が推奨されている、TKAデザインの改良により出現する確率はほぼないとされているが、近年の報告でもpatellar clunk syndromeが挙がっていることから我々の臨床場面でも遭遇する可能性は高いTKA術後で関節のクリック音や轢音が聞かれ痛みを訴える場合は、このpatellar clunk syndromeが影響している可能性があるということを理解しておきたいですね。
今回は、人工膝関節術後の疼痛についてですが、リハビリでは改善する可能性が困難な人工膝関節術後の痛み(稀なケース)について紹介していきたいと思います。直接アプローチすることは難しいですが、術後の痛みの原因を解釈する上で知っておきたい情報になると思われます。術後に膝の運動を行っていると引っかかる感じがする・クリック音がする・検査上、問題は無いが術後の痛みが遷延化しているなど、そういった痛みの原因の一つとなる内容を紹介したいと思います。
Chimentiらは疼痛発生・増悪のメカニズムについて5つのカテゴリーに分類しています。①侵害受容性疼痛②中枢性感作(痛覚変調性疼痛)) ③神経障害性疼痛④運動器由来の疼痛⑤心理社会性疼痛の5つです。TKA術後に限らず、術後の疼痛を理解する上でどんな疼痛が大きく影響しているのか?今回は、Chimentiらの疼痛の5つのカテゴリーが術後のどの時期に関与しているかについて考えていきたいと思います。
今回は、膝OAや人工膝関節術後に見られる異常歩行についてです。膝OA患者に関しては、主に疼痛回避行動をとった結果が、異常歩行に繋がっていることが大半である気がします。対して、人工膝関節術後患者に至っては、膝OA時代の異常歩行パターンがそのまま残った結果として異常歩行が改善されていないケースが多いように思います。「手術によって関節性の疼痛が消失したにもかかわらず(構造上の改善が得られているのに)、歩行のパターンは術前と変化がない」という事例はセラピストとして患者さんのリハビリを行う際に感じることは多々あると思います。
今回は、人工膝関節術後の創傷治癒を遷延させる(阻害する)因子についてまとめていきました。低栄養状態や糖尿病の影響は、なんとなくイメージが出来ると思いますし、人工膝関節術後に限らずその疾患に対する術後でも起こり得るリスクとなります。理学療法士として、術後創部のチェックは必ず行うと思いますが、合わせて血液データ(CRP値やWBCの数値)のチェックは必ず行い、感染の兆候が無いかを経時的に見ていく必要があると思います。
今回は人工膝関節術後の皮膚の治癒過程についてまとめていきました。治癒過程にはいくつかの段階があり、調べる教科書や参考書によって異なります。大まかなベースは変わらないため、今回は4つの段階でまとめています。 【皮膚の治癒過程4つの段階】①血液凝固期②炎症期③増殖期④再構築/成熟期 実際に、臨床の場面でここまで意識してリハビリをおこなうことは少ないかもしれませんが、治癒過程を一度簡単でいいので頭に入れるとそうでないとでは、安心感が違うと思います。
今回は、人工膝関節術後(TKA)のTENS施行による効果を情動面の問題を含めた上でどうなるのか?といった部分を検証した文献を紹介していきました。結果的に、不安や痛みの破局的思考が少ない方がTENSの治療効果が得られやすいことが示唆されており、情動面への配慮も必要であることがわかりました。
TENSとは、transcutaneous electrical nerve stimulation(経皮的末梢神経電気刺激療法)のことを指し物理療法の中の電気療法に分類されます。TKA術後に予想よりも痛みを訴えない患者さんや、逆にこれでもかってくらい痛みを訴える患者さんもおられると思います。今回の記事を読んで術後の痛みがなかなか取れない場合は、今回紹介するTENSの実施を試みてみるのはどうでしょうか?
今回は、人工膝関節術後のリスクについてです。人工膝関節術後早期の重篤な合併症として、深部静脈血栓症(deep vein thrombosis:DVT)が挙げられています。このDVTですが、一見、術後の機能に影響しないように感じますが、術後のROM改善と関係するといった報告も挙がっておりPTとしても予防的観点を持ってリハビリを行っていく必要があると思います。ということで、今回は人工膝関節術後のDVTについてまとめていきたいと思います。
膝裏の痛みの原因の一つに、内側半月板や関節包のインピンジメントが原因になっていることがあります。半月板に関しては膝の屈伸運動に連動して前後に動きます。この原理から考えると、半月板に付着している組織の機能障害によって半月板の動きが制限され、結果的にインピンジメントを引き起こすことが考えられます。今回は、そういったインピンジメントが原因で生じた膝裏の痛みに対する対処法を考えていきます。
今回は膝蓋骨の高さを測定する方法を紹介していきました。文献を見ていくと、膝蓋骨高位の問題を捉えていることがありますが、実際の臨床(膝OA患者や人工膝関節術後患者)では膝蓋骨が高位よりも、低位の方が多い印象です。膝蓋骨低位の場合は、痛む原因として膝蓋骨の下にある脂肪体や膝蓋腱の癒着が考えられます。膝蓋骨低位の問題は、階段昇降時の疼痛と大きく関わっているとの報告も多々あり、見逃せない問題となってきますね。
今回は、膝蓋骨低位と膝関節屈曲可動域の関連性について文献を交えて考えてきました。TKA術後のリハビリを行い際に、膝関節屈曲可動域の拡大が容易に得られる場合とそうでない場合が思っているよりも大きく分かれるし、問題もはっきりわからない事があります。今回の膝蓋骨低位の問題は、こういった「なんでこの患者さんは膝が曲がらないのか?」という問題を解決するひとつの因子になると思います。
今回は、大腿骨前脂肪体(PFP)についてまとめていきました。膝OAに限らず、TKA術後でも今回紹介したPFPの影響は認知していないだけで、思っているよりも関係している割合は比較的多いのではないかと思います。TKA術後では関節まで進入する際に膝蓋上嚢まで侵襲が入るわけなので、同様にPFPにも影響が出ることは想像できますよね…。術後炎症が遷延化すれば大腿四頭筋とPFP間の滑走性不全や癒着などのリスクが高まってくるため、より影響は大きくなることが予想されます。
膝関節の痛みを誘発する組織として、「滑膜」の存在がありますね。”滑膜炎”としてよく関節鏡視下の手術で摘出されていると思います。 この滑膜に次いで痛みの主役となる「脂肪体」を紹介していきます。脂肪体とは、脂肪の塊のことであり、”Fat pad”と呼ばれます。 "Fat"は「脂肪」のことを指しています。この脂肪体ですが、膝関節にはいくつも存在します。代表的なところでは3つ挙げられ、主に膝関節の前面の存在していますが、他にも膝窩部にもあると言われています。
今回はTKA術後の膝蓋下脂肪体の有無について考えていきました。膝蓋下脂肪体の重要性については広く認識されていると思いますが、手術により切除するのか否かについては考えたことがないという方が多いのではないでしょうか?TKA術後のリハビリについてスタッフ間で話をする際に、TKA術後も膝蓋下脂肪体は存在しているものと判断して話している方が多いように思います。意外と当たり前と思っていることでも、しっかり手術内容を把握していないと意図して行った理学療法が全く意味をなしていない可能性もあるという事があるということをしっかり理解して臨床を行っていきたいですね。
今回は、TKA術後のインピンジ様の痛みについてまとめていきました。症状は主にPS型TKA術後に生じる(1年以内の発症)、原因は線維性結節や滑膜炎が挙げられる、対応としては関節鏡視下での切除術が推奨されている、TKAデザインの改良により出現する確率はほぼないとされているが、近年の報告でもpatellar clunk syndromeが挙がっていることから我々の臨床場面でも遭遇する可能性は高いTKA術後で関節のクリック音や轢音が聞かれ痛みを訴える場合は、このpatellar clunk syndromeが影響している可能性があるということを理解しておきたいですね。
今回は、人工膝関節術後の疼痛についてですが、リハビリでは改善する可能性が困難な人工膝関節術後の痛み(稀なケース)について紹介していきたいと思います。直接アプローチすることは難しいですが、術後の痛みの原因を解釈する上で知っておきたい情報になると思われます。術後に膝の運動を行っていると引っかかる感じがする・クリック音がする・検査上、問題は無いが術後の痛みが遷延化しているなど、そういった痛みの原因の一つとなる内容を紹介したいと思います。