【SS】優雅な紫と不釣り合いなメイズ色【ラブライブ!スーパースター!!】
「マルガレーテちゃん、本当にこんなのがプレゼントで良かったんすか?」私の後ろで髪を束ねながら、きな子先輩がそう聞いてくる。「いいのよ。私がそう言ってるんだから」「でも、言ってくれればチョコパンでも何でも作ったっすよ?きな子、パン作りには自信あるし…」「そんなの完成する頃には日が替わっちゃうじゃない。私の誕生日なんだから、私のリクエストを優先しなさいよ」「は、はいっす…」わかりやすく落ち込んだ声が聞こえる。顔は見えないが、おそらくちょっと涙目になっているのだろう。一年足らずの付き合いでもなんとなくわかるぐらい、この人はよく泣く。「そもそも、きな子先輩がプレゼントの用意忘れたから今こうしてるんでしょ」「うぅ、おっしゃる通りっす…」
2025/01/25 01:30