55) 地球と人々の黎明期であった
ありがとう・・・マリア。あなたのその美しきお心に、私は心からの愛と共にこれからのあなたのお幸せを祈ろう。 それでは今日、皆様にお伝えすべく、あなたに書き取っていただきたい内容をお話ししよう。 あれは、今、思うにとても寒い・・とまでは言えぬとも、珍しく寒さを感じざるを得ない朝のことであった。あなたは、私の側から、いわば台所の方へと朝飯を準備すべく歩んでいこうとしていた時のことである。あなたが、突然、小さな悲鳴を上げて転がったのである。めずらしいことである。手には何も持っていなかったこともあり、幸い、あなたの膝を少し痛めた程度であなたはすぐに起き上がり、何事もなかったように台所に行き、いつものように皆の朝の食事の準備に取りかかった、その時のことである。 ある小さな女の子が、目をこすりながらあなたの方によろよろ...55)地球と人々の黎明期であった
2023/12/16 20:32