食欲の春夏秋冬

食欲の春夏秋冬

2020年11月某日。窓をそろそろと開けると、冷え込んだ朝の空気が遠慮なくお部屋の中になだれ込んできました。朝日が窓枠の端からきらきらと差し込んできます。窓の外には、いつのまにか落葉して色鮮やかに変わった公園がありました。紅葉に敷き詰められた地面からむき出しの木々が累々と並び、おのおのに枝を広げて、そのか細い先端は、高く広がる青空を指し示していました。冬になったんだね。澄んだ青空がどこまでも広がって、からりとした空気が頬に触り、流れていきました。ぽぽくん、ジュニア君、おはよう。ぽぽくん、ジュニア君のお部屋の外壁にはカイロを貼り付けています。壁を伝わってくる温かさに2匹ともとりこ。壁にぺったりとくっつきながら、朝の空気に鼻を動かしていました。寒いね、カイロあたたかい?マウソックはじっと2匹を見つめました。もう1週...食欲の春夏秋冬