実家を売却して相続 兄弟半分ずつのはずが「弟にだけ相続税」
兄弟姉妹が遺産を巡って骨肉の争いを繰り広げる──ドラマや映画の中の話と思う人も多いだろうが、家庭裁判所における遺産分割事件の件数は右肩上がりに増えており、今や身近な問題となりつつある。特に、トラブルの火種となりやすいのが「不動産」を所有していた場合。亡くなった親や夫の自宅に住み続けたい人と、家を売ってお金にしたい人がいれば、どうしても揉めることになるのだ。 京都府に住む野村さん(仮名)は、3人の兄を持つ4人きょうだいの妹。父親が亡くなった後、残された不動産を4人の共有名義にして相続したが、3人の兄たちが亡くなり、親族は妹である野村さんと兄たちの嫁だけになった。相続した家に住んでいた長男の嫁は「…
2021/02/28 00:00