イザベルの天使4
4「何だろう、良いにおいがする.........」少女はにおいにつられふと目を醒ます。すると自分が今までの冷たい路地ではなく、暖かいベッドで寝ていることに気がつき、身体を起こそうとする。がしかし、連日の疲れか空腹か。身体は言うことを聞かず、ほとんど動けない。「ここはどこなの.........」少女が不安げにつぶやくと、ちょうどクローデルがパンと温かいミルクを持って部屋に入ってきた。「お嬢さん、ここは私の住んでいる家だよ」そう言ってクローデルは少女に微笑みかけ、机の上にパンとミルクを丁寧に置く。その様子を見ていた少女は、クローデルの瞳をまっすぐに見つめながら口を開く。「あなたは私をどうするの?こわい人なの?」少女の眼差しをしっかりと捉え、柔和だが真剣な様子でクローデルは語りかける。「怖がらせてすまない。君がそこの...イザベルの天使4
2021/01/28 18:45