アメリカ独立戦争とイギリス 帝国が犯した過ちとその背景

アメリカ独立戦争とイギリス 帝国が犯した過ちとその背景

史上初の世界大戦として知られる七年戦争(1754/56~1763)は、ハプスブルク家の支配するオーストリアがオーストリア継承戦争で奪われた領土をプロイセン(ドイツ)から取り戻そうとしたことで始まった。オーストリアはプロイセンを包囲するため、巧みな外交交渉でフランス、ロシアを同盟に引き込むことに成功すると、植民地収奪競争でフランスに対抗していたイギリスはプロイセン側につき、機に乗じてフランスを出し抜くことを画策した。こうした対抗勢力の力を削ぐための立ち回りは、植民地拡大期のイギリスのお宝芸である。 七年戦争のなかで戦われた北米でのフレンチ=インディアン戦争や、インドでのプラッシーの戦いなどは、英