時間制限的(4)
「話があるんだ。」 よく考えたら想定できたはずなんだ。 夜中に「話がある」と言われたら良い話なわけがない。 考える事すらしなかったんだ。話しかけられたのに、めんどくさいと感じてしまった。 この時だけじゃない。常に。めんどくさがっていたんだ。そんな事はヨシコもわかってるんだろう。「離婚したいんだ。」一瞬なんの話しかすらわからなかった。そしてその次の一瞬で理解した。 ヨシコは「離婚したい」んだ。その言葉の通りではあるが少し頭が混乱した。 正直、離婚するとは思っていなかったから。なんとなくこのまま生活して、なんとなくこのまま生きて行くと思っていた。「えっ、なんで?」普通の返ししかできなかった。それだ…
2021/01/30 10:00