[ネタバレ注意]レビュー「かがみの孤城」辻村深月(2017年ポプラ社)

[ネタバレ注意]レビュー「かがみの孤城」辻村深月(2017年ポプラ社)

「読書感想文書かなきゃいけないから、この本買って。」何冊か指定された本の中から高校生の娘が選んだのが同書「かがみの孤城」だった。そして、期限ギリギリで感想文を提出した後、私にも読んで欲しいと持ってきた。読了した今、なるほどな、と彼女の気持ちが分かった気もするし、もっときちんと考えたいとも思う。なので、ここにレビューがてら感想を書いておきたいと思った。あらすじ(盛大にネタバレします。ご注意ください。)中学1年生のこころは、中学入学して以来の不登校だ。理由は友達真田から一方的に絡まれ「外し」にあっているため。友達になったはずの転入生萌からも疎まれ、ついに真田一味が自宅に押しかけると言う騒動を起こしたため、身の危険を感じ通学ができなくなってしまった。彼女の母親はどうにかして娘を社会復帰させたいと思い、手段を講じている。最初はこころの不登校を受け止めきれず、不快な気持ちを態度で表したり...