平成最後の日。天皇陛下、退位礼正殿の儀を執り行い「令和」へ
2019年4月30日、「平成」という時代に幕が降ろされました。天皇皇后両陛下は30年3ヶ月余りの務めを終えました。 平成はバブル崩壊後、低迷の一途を辿りつつ、自殺者数も2万人を超える「生きずらい社会」となっています。また自然災害や事件、事故などが30年の間で多数ありました。しかし、国としてはその「平成」の名の通り平和でした。また訪日外国人は10倍以上に急増し、大学への進学率は約25%ほど増加しました。良くも悪くも多くの事柄がありました。そんな「平成」も天皇陛下の「退位礼正殿の儀」をもって終わりを迎えます。 安倍晋三首相の国民代表の辞 謹んで申し上げます。 天皇陛下におかれましては、皇室典範特例法の定めるところにより、本日をもちまして御退位されます。 平成の30年、「内平(うちたい)らかに外成(そとな)る」との思いの下、私たちは天皇陛下と共に歩みを進めてまいりました。この間、天皇陛下は、国の安寧と国民の幸せを願われ、一つ一つの御公務を、心を込めてお務めになり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たしてこられました。 我が国は、平和と繁栄を享受する一方で、相次ぐ大きな自然災害など、幾多の困難にも直面しました。そのような時、天皇陛下は、皇后陛下と御一緒に、国民に寄り添い、被災者の身近で励まされ、国民に明日への勇気と希望を与えてくださいました。 本日ここに御退位の日を迎え、これまでの年月を顧み、いかなる時も国民と苦楽を共にされた天皇陛下の御心(みこころ)に思いを致し、深い敬愛と感謝の念をいま一度新たにする次第であります。 私たちは、これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしてまいります。 天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。 ここに、天皇皇后両陛下に心からの感謝を申し上げ、皇室の一層の御繁栄をお祈り申し上げます。 (朝日新聞デジタル引用) 最後のお言葉
2019/04/30 23:12