多汗症について
多汗症とは 汗をかく部位や、多量の汗が出る原因は異なります。つまり、同じ多汗症という診断を受けても、症状や治療方法は人それぞれなのです。ここではまず、多汗症の定義や種類など、基本的な知識を押さえましょう。 一般的に、多汗症の多くは、精神的ストレスが原因であるといわれています。例を上げると、プレゼンテーション、発表会などの大勢の人の前に出て緊張している時や、仕事やテストで「失敗してはいけない」と不安を覚えた時などに、多量の汗をかきます。 多汗症には全身に汗が増加する全身性多汗症と体の一部に汗が増える局所多汗症があります。全身性多汗症には特に原因のない原発性と感染症、内分泌代謝異常や神経疾患に合併するものがあります。局所多汗症も原因のわからない原発性と外傷や腫瘍などの神経障害による局所性多汗症があります。原発性局所多汗症では手のひら、足のうらや脇という限局した部位から両側に過剰な発汗を認める疾患です。 多汗症の原因 ストレス・緊張・不安による多汗症 精神的な問題により恐怖を覚えて発汗することから、別名「発汗恐怖症」とも呼ばれています。ストレスや緊張、不安を感じると、交感神経が優位になって、汗腺の働きを活発にします。そのため、交感神経が敏感な方ほど、多汗症になりやすいといわれています。しかし、なぜ交感神経が敏感になるのかは不明です。 ホルモンバランスの乱れによる多汗症 更年期症状などのホルモンバランスの乱れも考えられます。ホルモンの分泌は、脳の視床下部でコントロールされていますが、交感神経も同時にコントロールされているため、ホルモンバランスが乱れることで、交感神経のバランスも乱れ多汗症となります。特に女性は、月経や妊娠、更年期による影響を受けやすいと考えられます。 病気による多汗症 全身性多汗症の場合は、次の様な病気の疑いもあるということになります。代謝異常や内分泌異常、循環器や中枢神経の病気を患っていると、全身性多汗症になる場合があります。 食生活の乱れによる多汗症
2019/05/28 08:19