ある男の観察日記はじめる
先日、知人とかなり久しぶりに居酒屋で再会した。あえて知人と呼んでるのは、友人未満の存在だから。その昔、キャバクラの仕事で少しの期間共に働いた事がある程度の仲。彼をY君としておこう。僕は彼のことをよく知らない。よく知らないが、せっかくの縁だからという事で相席して共に飲むことになった。Y君はひたすらに夢を語った。それはとても漠然とした若者が抱くような、とても雑で野心にまみれた淡い夢。あれだ、俗にいう「僕金持ちになりたいんすよね」みたいなやつ。実際、その為になにかをしているわけではなくビジョンがあるわけでもない。というか、その想いだけを抱いて0地点を迷ってる自分に酔いしれている若者。そして、そういう…
2021/02/28 18:56