興味の尽きない江戸の暮らし、うめ婆行状記(ぎょうじょうき)
髪結い伊三次で宇江佐真理を知る 宇江佐真理は、わたしの好きな時代小説家のひとりです。 はじめて宇江佐真理の名前を知ったのは、テレビドラマに なった「髪結い伊三次捕物余話」。 ドラマでは、同心や廻り髪結いの日常生活がリアルに描かれ、 毎回見ることにしました。同時に文庫本の伊三次のシリーズも 夢中で読破。 新聞小説に夢中 さて、うめ婆行状記は、宇江佐真理の遺作になった時代小説です。 ふだんは新聞小説は一切読まないのですが、朝日新聞に 「うめ婆」が連載されていたころは、新聞を開くのが待ち遠しい ほど。うめ婆が、老舗の酢と醤油の問屋である伏見屋から、 北町奉行所臨時廻り同心の霜降家(しもふりけ)に嫁い…
2019/03/12 22:30