貴様とドナドナ。
「お、おい…。あいつ見ろよ…。 東京最大の族の頭、江藤欣二だ。 な、なんでこんなとこ一人で歩いてんだよ…。」 「バ、バカ!視線をあっちに向けるんじゃねぇ!オレらなんざ、あっと言う間にミンチにされちまうぞ!」 「あ、ああ!! ・・・。 ・・・あれ?」 「・・・あれ?」 「・・・。」 「・・・・・・。」 「み、見たか?」 「あ、ああ。見た。」 「いいいいいいい今よ、た、確かに、スマホをちっちゃい女の子に向けてた、よな?し、しかも電柱の影からよ。な、なんかよ、舐めるような視線でよ。」 「あ、ああ。かかかかかか、隠し撮りか、かなあ? 図体がでかすぎて、全然隠れてね―けどな。」 「つ、つつ、ついて行って…
2021/07/31 22:04