がんばらなくていいよ(中編の上)
発端は3年前にさかのぼる。 彼女はよく、スマホがほしい。と言っていた。車がほしいとも。 僕が小さい頃、大人になったら、車に乗せてね。と嬉しそうに語っていたっけ。 時々思い出して涙がでる。鼻水をかんでからブログ編集に戻ろう。 僕はオートマの車しか運転できない。 彼女の家・・・つまり、父親の城にはマニュアル運転の軽自動車が一台だけしかない。 おかげで、免許をとってから一度も車を運転したことがない。 なので免許はゴールド免許である。ただ、もう公道に出ることはないだろう。 自分の力のなさ、情けなさが悔しくて夜も眠れない。 今の生活も不安定な万年フリーターには、軽自動車でも高すぎる代物。 無理をして手に…
2019/09/20 03:00