2社目② 20代後半
その後は、人事の言葉を信じて、我慢の毎日だった。1日1日が、ただ無難に過ぎるのをただ待つだけの毎日だった。3月の初めだったか、直属の上司に呼ばれ異動の話がある旨を伝えられた。まだ決まっていないような口ぶりで、どうするか選択しろとのニュアンスだった。内心ほくそ笑んだが、表面には出さず、神妙なふりで受け止めた。同時に、頭ごなしに人事に話をつけたことを厳しく批判された。そんなやり方は、この会社では通用しないと。部長からも同じ形の批判を受ける事になったが、全く動じることはなかった。むしろ、新しい職場への期待で胸が膨らんだ。もしかしたら、この時の異動が、今までで一番うれしかった異動かもしれない。この後も…
2018/11/27 19:34