愛は試練に満ちて―パーフェクト・ファミリー―

愛は試練に満ちて―パーフェクト・ファミリー―

パーフェクト・ファミリーのシリーズで、初めて続きが気になる、と楽しみにしていた本書。 前作[1]から、問題が起きそうなまま終わってしまった、リビーとキャスパーという二人の夫婦の物語である。 この二人が、「幸せな結婚」というハーレクイン的結末のあと、夫婦の間に生ずる問題をいかに乗り越えていくか、というところが話の肝だったと思うのだけれど、しかしそれ以前に、作者はとにかく色々な人物のことを書きすぎており、残念ながらポイントが絞りきられていない、というのが最大の難点だった思う。 この点については以前にも書いた気がするので、それはつまり、それまで(パーフェクト・ファミリー)の作品も同じような傾向にあっ…