『永遠の門 ゴッホの見た未来』感想
公開中の映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』を観てきました。 予告動画はこちら。 あらすじ 幼いころから精神に病を抱え、まともな人間関係が築けず、常に孤独だったフィンセント・ファン・ゴッホ。 才能を認め合ったゴーギャンとの共同生活も、ゴッホの衝撃的な事件で幕を閉じることに。あまりに偉大な名画を残した天才は、その人生に何をみていたのか――。 名優ウィレム・デフォーがヴェネチア映画祭で男優賞を受賞し、アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされたフィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画。 不器用なまでに芸術と向き合った孤高の画家の生き様を映し出す。 『潜水服は蝶の夢を見る』のジュリアン・シュナーベル監督がメガホンを取り、オスカー・アイザック、マッツ・ミケルセンらが出演。 ゴッホが見た美しい世界 「家族のような仲間が欲しい」というゴッホ(ウィレム・デフォー)の語りから始まるこの映画、 全編を通してゴッホの孤独な人生が描かれています。 ゴッホといえば、「ひまわり」「星月夜」などで知られていて 1枚の絵画が100億円以上で購入されたこともあるほどの有名な画家です。 しかし、生前は全く評価されず死後になって人気が出た悲劇の画家です。 ゴッホは数多くの作品を制作したことでも知られており、 絵を描き始めてから亡くなるまでのわずか10年間で 油絵約860点、水彩画約150点、素描約1030点もの作品を残しました。 これだけの作品を制作した原動力を、この作品では 「自分が見た美しい世界を残したい、多くの人に見てほしい」という感情だと描いています。 映画では南フランスで撮影された美しい世界が映し出され、 確かにこれは残したくなるなぁ~と思いました。 たまに、日常生活でドキッとするほど景色がきれいに見えるときがあります。 仕事帰りの空や街並み、晴れた日の街路樹の木漏れ日など、 本当は毎日そこにあって美しいんだけど、見えていない美しい景色。 世界は美しい景色であふれています。 でも、誰も見なかったらその美しい景色は残らない、消えてしまう。 ゴッホは絵が描けた(本人は「自分にはそれしかできない」と思っていたのかもしれないけれど)から、 この美しい世界を切り取って残したい、その使命感から作品を制作していたのかもしれません。 とにかく南フランスの景色が美しい!
2019/12/04 02:49