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千谷昉央句集『乙』
◆甲寅藝文雜筆最終回◆ ※突然のブログ終了の為、取り敢えず締めくくりを作ってみたけれども、何分にも菲才の身ではあり、秀句を並べるのはおろか、出来るものとしては…
2018/08/26 08:00
離合その悲しみを山眠るべし
◆昊山人俳句匣◆ 随分と悲観的な気持ちで記事を書いてしまった。非力であること、状況を打開する何らの才覚も持たないことは人を悲観的にする。 一つ大変に残念なこと…
2018/08/26 06:05
鵙の贄母癇癖におはせしこと
◆昊山人俳句匣◆ この句もまた某所での落選作である。 実際の私の母は癇癖などではなかった。むしろ生涯ただ忍従をこととして来たような人で、本来自分は晩年の母を篤…
2018/08/26 06:03
一体のしかばねも無く彌生尽
◆昊山人俳句匣◆ これは確か1980年の作だと思う。某所に投句して入選したうちの一つである。当時約一、二年の間に十句ほど陽の目を見た大方は、今ではほとんど記憶…
2018/08/25 22:00
父母未生以前薄日に胡麻をはたき
◆昊山人俳句匣◆ 某所での落選句である。当初は「薄日」を「西日」としていた。 不便至極な話と思うが、「西日」は夏の季語に数えられていて、従って元の形だと一句は…
2018/08/25 19:00
曇天の遊戯しろがねに花樗
◆昊山人俳句匣◆ 掲出句は何年か前に佛淵静子の実験的な日本画作品『曇天の遊戯』に寄せて拵えたものだが、ブログの端やTwitter上には何度か出しながら『俳句匣…
2018/08/25 17:45
碧天を夏蜜柑転がる転がる
◆昊山人俳句匣◆ 先の記事で、卵のパックが無い時代、割れた卵の汁で買い物袋の底が抜けたと書いたが、或いは一部の人には文意が伝わらなかったかと気になって来た。 …
2018/08/25 13:32
青天のをちに山滴るをなど
◆昊山人俳句匣◆ 逗子銀座通り外れの三叉路、確か履物屋の並びにあった中華系の居酒屋が、建物ごと取り壊されていた。新しいビルが建つようだが、元のテナントがまた入…
2018/08/24 23:00
牛の戀静まるまでを枯野かな
◆昊山人俳句匣◆ 掲出句は、もう三十年近くも前の或る日の偶成である。 場所は中央区の某画廊だった。当時そこが老朽化したビルの狭い二階から何百メートルか先のゆっ…
2018/08/24 21:00
幻賊や疾く去りて虎杖の花
◆昊山人俳句匣◆ ファントマス(ファントマ)と言えば、戦後になってジャン・マレー主演で映画化されたものを、少年マガジン誌上の紹介で知り、追ってテレビの洋画劇場…
2018/08/24 14:26
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