江島神社◆境内散歩(その6)◆~岩屋本宮~稚児ヶ淵・龍池窟~
江島神社に伝わる『江島縁起』には、まず 欽明天皇が、その十三年(552年)に「宮」を島南の竜穴(岩屋のこと) 江島神社に伝わる『江島縁起』には、まず 欽明天皇が、その十三年(552年)に「宮」を島南の竜穴(岩屋のこと)にお建てになり、さらに「役小角(えんのおづぬ)」が修行場として御窟を開いたと記されています。その後も奈良・平安・鎌倉 と続く江ノ島の長い歴史の中で「泰澄」「道智」「空海」「安然」「日蓮」「蘭渓道隆」といった名僧たちが、夫々に、岩屋に籠り行を修しました。 弁財天をお祀りする宗教施設としての岩屋本宮 (窟屋)は、弘法大師・空海が、弘仁五年(814年)に 7日間の参篭の後、弁財天女の来迎を得て、その姿を五指ほどの小さな像に刻み金窟(岩屋本宮)に安置したのが始まりと云われています。江戸期に岩本院(その名も「岩」屋「本」宮から来ています)が、島内で絶大な力を振るうことができたのも、別当寺として岩屋本宮を差配する権能を保持していたからに他なりません。
2023/05/11 17:43