きひつかみ~ウズメ陰陽奇譚~④

きひつかみ~ウズメ陰陽奇譚~④

第四話#22 慶長6年 12月 宇都宮藩 宇都宮城 城内・廊下別の一人が袈裟切りに斬りかかる。死を覚悟して目を瞑る朔夜。「ガキンッ」と音がする。ウズメが左手でその刀の鍔(つば)あたりを受けている。ウズメ「なっさけねーの」朔夜「助かった…」 起き上がる朔夜。太刀をかわす二人。ウズメ「にしても、なんだコイツら?」朔夜「忠臣らしい」ウズメ「なんだそれ? それに部屋の外からでも半端なくざわざわしやがっ...