醜いよだかの星が輝いた。最終回。
よだかはがっかりして、よろよろ気力がなく地面に向かい落ちて行きました。それでもまた、4回空を飛び回りました。そして東から昇ったばかりの天の川の向こう岸の大きなワシの星に叫びました。ワシ座「東の白いお星様、どうか私をあなたの所へ連れて行って下さい。」ワシは横暴にいいました。「お前はとても話にならんよ。星になるには、それ相応の身分でなくてはなれない。さらに大金もいるのだ。」よだかはもうすっかり気力がなくなり、羽を閉じて、地面にクルクルと真っ逆さまに落ちていきました。そしてまさに弱い体が地面に叩きつけられるその瞬間に、まるで立ち上る煙のようにまた夜空へ飛び上がりました。夜空の中ほどへきて、まるでワシが熊を襲う時にするするように、ブルッと体を揺すって毛を逆立てました。それからキシッキシッと高く叫びました。その声はまるで...醜いよだかの星が輝いた。最終回。
2019/02/28 19:40