東大寺盧舎那仏像の造立で知られる行基が整備した有名な池とは?
行基といえば、一時は朝廷から弾圧をうけながらも民衆に慕われ、数々の社会事業に携わり、行基菩薩と敬われた奈良時代の僧。後に聖武天皇の帰依を受ける行基の功績といえば743年の東大寺盧舎那仏像の造立だろう。 莫大な費用を調達し、大勢の人夫をまとめて、この公共事業を成し遂げるのは行基以外に考えられないと聖武天皇が判断したとされる。その2年後に大僧正に任ぜられ行基は僧官の頂点にたつが、その偉業は土木工事にも及んでいた。 『古事記』や『日本書紀』に築造記事がみられ、いまも灌漑用水池として使用されているのがここに紹介する狭山池だ。今から1400年前につくられた日本最古のダム形式のため池。この狭山池の改修に行…
2019/07/09 22:36