【感想】『砂上』(桜木紫乃)/KADOKAWA
母(ミオ)と娘(令央)とその娘(美利)、3世代にわたる3人の女性の生き様が、令央というフィルターを通して、令央の描く『上質な嘘』であるところの小説(『砂上』)を通して、丁寧に、しかし、ある意味客観的に描かれています。もしくは、『上質な嘘』でしか語られなかった、のかもしれません。10年の結婚生活に終止符を打ち、3年後、別れた元夫からの慰謝料、月5万円、加えてビストロでのアルバイト料、月6万円、計11万円で、小説の新...
2018/02/27 13:47