世界を変えた魚 (越智敏之『魚で始まる世界史 ニシンとタラとヨーロッパ』平凡社新書)
魚が好きだ。刺し身も、焼いたのも、煮たのも。 そんな魚が世界史とどのような関わりがあるのか、知りたいと思った。 帯の煽りがかっこよい。 近代以前、西洋人の主食は肉ではなく、都市の殷賑を、航海の新局面を、自由の精神を、ヨーロッパの近代をもたらしたのは、魚である! 魚である! また、著者の越智氏は歴史畑の人ではなく、専門が英文学、それもシェイクスピアであり、いたるところに沙翁の引用が出てくるのも、この本を手に取った理由の一つだ。 私も英文学科だったので。
2017/07/23 09:50