誰でも人生はドラマ
いつも通り21時頃に会社を後にし、駅構内の階段を降りている時に社用iPhoneのバイブが鳴った。 画面を見ると社内メールが見られるアプリの通知で、内容は同期からの【ご報告】というもの。 違う道を選んだ彼 一身上の都合で夏一杯で会社を辞めることにした、とのことだった。 彼は同期の誰しもが認めるほどに働いていた。 正しくは"働かされていた"のかもしれない。 仕事中の彼を見たことは一度も無かったが、彼と同じフロアで働く同期は皆同じことを言う。 実際、休日出勤で俺が買える際に出社する彼と遭うことも多かった。 医務室のオバちゃんとの会話でも同期内で最も働いてるのが彼と確信することは難しくなかった。 先週…
2016/08/20 23:32