納豆錬金術

納豆錬金術

大英帝国の首都ロンドン。しかしアジア人といえばまずはインドやパキスタン人を指すこの国では、和の食材の調達はそれほど容易ではない。家から一番近い日本食材屋まで、電車で40分。距離的にはそれほどではないが、感覚的には練馬から新宿まで食材の買い出しに行く感覚である。食材も安くはない。納豆は40グラムちょっと入ったものが4パックで、2-3ポンドはする。日本だと100円ちょっとのものが、260~400円近くになる計算である。かくして納豆はたちまち超高級品となり、ロンドンの我が家の食卓にのぼることは、数か月に一度あるかないかとなってしまった。無ければ無いで、現地のものを食べてやり過ごしている我が家であるが…