【文学飯】魯山人の錦木
友人に教えてもらった、「錦木(にしきぎ)」レシピは色々で鰹節にネギ、わさびや海苔やら色々混ぜたのを、ご飯にかけて食べるという。が、ここはひとつ、魯山人のいうところの「錦木」と洒落込んで見ることにした。魯山人の「夏日小味」には錦木についてこう書かれている。 上等のかつおぶしを、せいぜい薄く削り、わさびのよいのをネトネトになるよう細かく密におろし、思いのほか、たくさんに添えて出す。で、これが食い方は、両方適宜に自分の皿に取り、ざんぐりと箸の先で混ぜて醤油を適量にかけ、それを炊きたての御飯の上に載せて、口に放り込めばよいのである。同時にアッと口も鼻も手で押えて、しばし口もきけないようなのが錦木の美味…
2018/01/20 14:15