農業の歴史と文化のアゴラ 稲作伝来説の再考
自分のための備忘録です。 稲作伝来についての資料となります。 農業の歴史と文化のアゴラ 稲作伝来説の再考 古代中国の中原や、朝鮮半島の風土の下では農業は畠・畑作が主流になる。そこに、農法の段階に進んでいた「中国型」の稲作が伝えられても、 畠作や焼畑という農事や農術を取り込みながら狩猟や採集に比重を置いていた人々には、格差・相違が大きすぎて、とても受容することはできない。 また朝鮮半島では前稿で述べた水田作を行うための必需農具である「畦塗り具」の検出が、わが国の弥生時代中期に相当する新昌洞遺跡から出土した 卓球のラケット状の至って素朴なものが初出となる。菜畑遺跡では「諸手鍬」と効率的だが、新昌洞遺跡の出土品はそれよりはるかに後進性を示す。 朝鮮半島での木製農具の検出は畠・畑作用の物が多く、水田遺構も「中国型」には不向きな小区画水田で、稲作での先進性はみられない。 とのこ..
2023/10/26 23:33