見返りの代償編

眩い光がガラス窓から反射して寝不足気味の私を照らし思わず瞬きをする。 熟睡している私のつま先に、触れる鼻先のひんやりする感覚で飛び起きた時刻は朝4時半。 何度も恋太郎の甘噛み以上の力で噛まれて痛い思いをしているから反射的に身体が動く私。 飼い猫でも育て方を間違えたのだろうか、噛むという習慣が身についた猫なのだ。 自由に庭へ出られないストレスからだろうか部屋中どころか最近は、マーキングを私…

探しもの編

熟睡モードじゃないからすぐ目が覚めて、気になっていた探しものを始める。 恋太郎が一緒に起きだしウロチョロ周囲を歩き出すから気になってかが散る。 いつだって必ず何かあると恋太郎のせいにいったんするのが私だから自覚するのは、 「私バカよねおばかさんよねぇ～」 本当に嫌になるのは、自分のだらしなさである・・・・・嫌んなるぅ～。 自覚するけれど年々酷くなる気がしているのは、これって加齢のせいか…

ねこの恋太郎と私 疲労は睡眠で解消できる 「幸せたまご」編

近所の人から尋ねられて思うのは、ささみが飽きない恋太郎の食性活である。 レトルトを今日は一口も口にしないでささみだけである。 カリカリには見向きもしないでわざとこぼして知らぬふりをする。 いざとなって食事さえできない猫にしたのは私である。 健康のため固形を与えると決めても仕事を始めて元に戻る。 さりとて、増やしても育てる自信が無い。 猫がいるといつの間にかカーテンは、惨めな模様に変わ…

葬式で満面笑顔を見た私

私の父親の葬式の日である。 葬式を終え自宅で義兄が満面の笑顔を見る。 養子縁組後からの父とのいがみあい。 病院で事故死の父親の額の大きなこぶと目の周囲の青あざが酷かった。 遺体を自宅へ戻す時に、私の耳元で、 「実は即死でした」と耳打ちする主治医の一言が今も耳に残る。 父親の突然の死で頭が混乱している最中であった。 何時間も日付が変わるまで待たされたあの時に、身体に触れま…

人間開き直ると痛みも無いわさ

所詮鼻から悪口しか言われないと開き直ると強くなる。 当然ながら・・・・・・・ 「よっしゃ！どっからでもかかってきやがれ」精神。 ・・・・・・・・ 冗談じゃないわよ！って言い返せる事が出来ない私。 言うくらいなら我慢しよう。 弱い人間ほど我慢するしかない。 痛くもかゆくもない。 流す涙など……‥等に消えた。 何だかもうどうでもいいじゃん！ 私の胸の内で納めればそれで済む。 …

だいこんの葉を眺めて

「あちゃぁ～何回するのよぉ～」 玄関の中がコンクリートであるがために、猫の恋太郎が掃除をする度その後でおしっこをする。 二回目のその瞬間を私は見てしまったがゆえに、寝不足の脳みそが瞬間暴発してしまった。 「この野郎待ちやがれ」 私の鶴の一声をまるで恋太郎が嘲笑うかの如く颯爽と私の身体を横切り駆けだしてすり抜けて行く、 「つかまるもんか！」 恋太郎が気持ち良さそうに、おしっこを出してい…

知らないのは罪<br /><br />

猫の恋太郎が噛み癖をいけない事だと教える手立てがない私は、噛まれるたびにケージへ入れるだけである。 家の中をどこでもわがもの顔で過ごす恋太郎にとっては、これ程苦痛で屈辱的な気持ちになることはない。 ベッドさえ自分のもので伸び伸びと4本の手足を広げて寝ているのに、ケージの中がうんちとおしっこをする場所なのだ。 食事も定位置で食べるがケージの外でありケージへ入ることが無い。 さしづめ私のいる…

みなさまご無沙汰いたしました！今日から復帰するざんす！！

人間長生きするのと短くも惜しまれつつ忘れられない人となるのと、果たしてどちらが幸せなのだろうか？ しかし・・・・短い人生であれば良きも悪くも人生の摩訶不思議な面白さを味わえる醍醐味を知らずに消えるだけになる。 人間は、生きているから苦痛な日々の中から勉学が出来る。 金持ちだからとて決して幸せとは、言い切れない人間社会の面白さを感じられるようになるには、自分の寿命を全うする事なり。 書けな…