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サント・マルスと混沌の邪神
「あ・・・え、何だ?。」 「足元が見えにくいので気を付けて下さいね。」 「ああ、うん。分かった。」 「ええと、どんなのを取ればいいんだ?。」 そう聞かれて、オルケルタは辺りを探した。木を見上げ、手を伸ばした。 ぶちっと音を立てた。彼女の掌に...
2019/05/31 05:55
「ええ、本当はオオカミだけでなく、森には要注意な生き物が沢山います。オオカミ程ではないですが、キツネやイノシシなど怖い動物は沢山 います。」 「コヨ−テとか?。」「コ・・・何ですか?。」 「コユーテは居ないのか・・・ふうん。じゃあ、魔法の生...
2019/05/30 05:55
「『独占』・・・どういう事なんだろう。」 軍を退役してからも身体は鍛えてはいた。ムキムキマッチョではない ものの、それなりに筋肉は付いており、腹筋も割れてて、見栄えは いい方だと密かに思っている。 「女の子達が興奮していたって事は、『かっこ...
2019/05/29 05:55
「・・・あらあ、確かにいい体してるわね。ケイテとゾフィが噂 してたわよ。女の子達が興奮して話していただけの事はあるわねえ。」 そう言いつつユーリウスの胸板を軽く叩く。 「えっ・・・。」 もうそんなに目撃情報が広まっていたのか。ユーリウスは何...
2019/05/28 05:55
「こら、おとなしくしてろ。」 ユーリウスは胴体を押さえ、小屋の奥の方へと離した、がその瞬間、 アヒルの最後の攻撃を喰らってしまった。「んげっ!!。」 ユーリウスのシャツにべっとりとアヒルの糞が付着している。 「ああっ!!、ちっくしょ!!。や...
2019/05/25 05:55
暫くすると体が元に戻ったようだ。それにしてもオルケルタには何故か 勝手に身体が反応してしまう。昔、女の子と付き合った時はここま でではなかった。その為か、当時はクールでストイックな男だと思われて いたようだ。 やはりオルケルタは今まで付き...
2019/05/24 05:55
「 い、い、い、いや・・・いいい。こ、こうしてるとすぐに直ると思う、 から・・・。まず、そいつを小屋に・・・。」「あ・・・そうでした。」 オルケルタが小屋に向かったのを確認し、辺りを見回しながら立ち 上がった。 身体の一部はまだ変化したまま...
2019/05/23 05:55
一羽のアヒルがオルケルタのスカートの真下を通り過ぎる。それを 目の当たりにしたユーリウスはドキッとした。 「い、いや、こんな時に・・・。」 邪念を捨て、とにかくアヒルを捕まえる事だけに集中した。 一羽、また一羽と捕まえるが、最後の一羽だけ...
2019/05/22 05:55
アヒルの小屋が壊れかかっている。ユーリウスを始め、集落の者達が 集まって小屋の修理に掛かる。空いているスペースに急ごしらえの柵を建て、 その中に一時的にアヒルを一羽ずつ移す。「逃げられんようにな。」 何とか全羽を柵の方に移した。「お前ら、ち...
2019/05/21 05:55
「ええ、割と・・・。それよりも私はチヘンネ様の名前の方が 珍しいと・・・。」 「そうかあ。俺に言わせればその辺によくいる名前だと思った けどなあ。ついでに言うと親父はアトラテックでは『チリカワ』って 名乗っていた。」 「『チリ・カワ!?。』...
2019/05/18 05:55
「皆の者、ここで喜んではいけない。この地にはこうして勇者ロナウ ハイド様がいたからこそ山賊を追い払う事ができた。だが、居ない時は どうなる。いつまでもロナウハイド様を頼ってばかりではだめだ。 一人一人が皆集落を守る覚悟が必要だ。そうであろう...
2019/05/17 05:55
「いっ・・・痛ってえ・・・なんだ、こいつ。」 山賊は頭に血が上ったらしく、ユーリウスを捕まえようとした。その間を 余裕ですり抜ける。その時別の山賊から縄が投げられた。 「おっと・・・。」 それを交わす。 「こ、こいつ・・・後ろにも目がついて...
2019/05/16 05:55
「私が農業指導を行ったが故、皆効率よく作物の収穫が出来るんだ。 天体に浮かぶ星や太陽の向きが季節を彩り、その季節によってどう作物を 作り、育てるか。そしてその季節に逢った作物を育てる事によって効率 よく食べ物が手に入る事をな。」 「・・・ふ...
2019/05/15 05:55
その夜、ユーリウスはなかなか寝付けなかった。正直、オルケルタに そんな事情があった事や、そういう相手と結婚しなければならないと いうのもショックだった。ただオルケルタはまだ十五歳。ひょっとしたら まだ「恋」というのも知らない年頃かもしれな...
2019/05/14 05:55
「・・・何か?。」 「お前、オルケルタと何があった?。」「何も無いけど?。」「本当か!?。」 「・・・うん、まあ。」 「オルケルタ・・・泣いていたように見えたが。」 「いや、別に何も無いけど。」 「その言葉、信じていいのか?。」 「ちょっと...
2019/05/11 05:55
「そいつに触るな!!。」 そこにはばらばらに分解した銃があった。突然の大声に驚いたのか オルケルタはその場に立ち尽くし、声も出ない。 「あ・・・いや、ごめん・・・そいつ、危ないものだから・・・。」 暴発するかもしれない、と言っても分からない...
2019/05/10 05:55
ちょっと時間が空いたので、銃の手入れをする。出来る限り使わない ようにするにしても手入れは必用だ。両親は長老に用事があって幕舎には ユーリウス一人だ。 「あのう・・・。」誰か来たようだ。「はい・・・。」 そこには何とオルケルタが居た。 「新...
2019/05/09 05:55
「いや、きちんと説明していいんじゃないのか?。」 「いい訳ないだろう。この世界に存在しないものは持ち込んではいけない。 それが自然の摂理だ。そしてこの世界の掟だ。」 ユーリウスは黙っている。「おーい・・・。」 集落の男達が集まってきた。「な...
2019/05/08 05:55
ユーリウスはすかさずナイフを投げ、オオカミの口からのどの奥を突き 刺した。小屋の中の山羊を襲っていた何匹かのオオカミは恐れをなして 逃げていった。 オイルランプの明かりで、被害状況を確認する。目を覆う光景に流石の ユーリウスもなんとなく胸...
2019/05/07 05:55
馬は少し歩き始めた。そしてホルケの側まで来た時にもう一度引くと、 馬は歩くのをやめた。 「・・・凄いな。初めてて一ぺんに馬を乗りこなせたのはあんたが 初めてだ。『勇者様』の肩書きは伊達ではないってコトだな。」 「・・・いや、そこ『勇者様』関...
2019/05/04 05:55
「・・・仕方ない・・・。」 思い切ってユーリウスは起き上がり、両親に気づかれないようにこっそりと 外へ出た。 「そう言えば、この家、鍵も掛けない・・・、いや、鍵も掛けられ ないのか。」 空には満天の星が広がる。吸い込まれそうな夜空を見てい...
2019/05/03 05:55
やがて辺りは暗くなり、ユーリウスは約束どおり長老の家へ行こうと 外へ出た。 「・・・凄え・・・。」 空には今まで見たこともないような満天の星空が広がっている。 「・・・これが無数の星空・・・。親父の言っていた事は嘘じゃ なかったんだ。」 美...
2019/05/02 05:55
「夜になったら長老がお前を皆に紹介したいそうだ。夕方には家に 戻っているようにな。」「家って・・・?。」 「あ、すまんすまん。まだ家を紹介していなかった。そうか、 オルケルタは分かるはずだから案内してもらってくれ。・・・いいかな、 オルケル...
2019/05/01 05:55
2019年5月 (1件〜100件)
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