ぽん菓子のおじさんがやって来た

ぽん菓子のおじさんがやって来た

夏休みは田舎でのんびりと過ごすことにしている。 静かな時間が流れ聴こえてくるのは小川のせせらぎの音とセミの鳴き声だけだ、子供のころ遊んだ野原は今も変わらず夏の日差しの下で風に吹かれていた。 縁側でそんな景色を眺めていると一台の軽四トラックが近づいてきた。 「ぽん菓子はどうですか」と見覚えのあるおじさんが降りてくるではないか、去年出会ったあのぽん菓子のおじさん…