その1

その1

製図工の錘は、コンパスを使って描いた円よりも、もっと完璧な円を描くことができた。錘の指は、どこともわからない所から、自然な形を生みだした。錘の心は、そうしているあいだ自由で、自分のやっていることに関わっていなかった。なんの集中も要らない。錘のマインドは完全に1つで、なんの妨げも知らなかった。なので、靴が合えば、足は忘れられ、帯が合えば、腹は忘れられ、ハートが正常なら、是非は忘れられる。なんの意欲も、衝動も、必要も、誘惑もない…そんなとき、あなたの仕事はコントロールされている。あなたは自由な人間だ。くつろいでいることが正しい。正しくはじめると、あなたはくつろぐ。くつろぎ続ければ、あなたは正しい。くつろいで歩むための正しい道とは、その正しい道を忘れること、そして、その歩みがくつろいでいることを忘れることだ。荘子は、...その1